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クリティカルシンキングとメタ認知

人生における大切な選択を自分の意思で決める力を身に付けるには、まず、どんなことを心がけたらよいのでしょうか?

●クリティカル・シンキング

クリティカル・シンキングとは、物事を多面的・多角的に見て判断する力です。批判的思考ともいいます。 「自分で決める」ことのファーストステップは、周囲の人の意見や世間一般で言われている意見を鵜呑みにせず、自分の物差しで物事をとらえ、自分はどう思うかを考えることです。

例えば、映画評論家が「この映画は面白い」と言った場合、そのことをそのまま信じる人と、自分で観てから「やはり面白かった」と判断する人、「それほど面白くなかった」と思う人がいると思います。また、映画評論家が、「あの場面で主人公は落胆した」と説明したとしても、「いや、主人公はむしろほっとした」と思う人がいるかもしれません。

つまり、ある物事について判断するときには、そのことが事実なのか、あるいは1つの意見に過ぎないのかを考え、もし、1つの意見であると判断した場合には、別の見方や考え方はないだろうかと自分で考えてみることが大切です。

また、別の例を挙げると、「コンビニは24時間営業を続けるべきか」というテーマで話し合ったときに、Aさんが、「現在の日本はどこも人手不足で、オーナーは人手を確保することに苦しんでいる。24時間営業はやめたほうがよい。」という意見を述べたところ、Bさんが、「いつ行っても営業しているという利便性が定着し、そのことがコンビニのブランド力となっている。ブランド力低下が消費者離れにつながるから24時間営業を続けるべきだ。」と、24時間営業をやめることに反対しました。それを聞いていたCさんは、「夜中にほとんど客が来ない店舗でも営業し、たくさんの電力を消費していることは環境面から考えてよくない。」と別の観点から意見を出し、さらにDさんは、「24時間営業をやめることで、賞味期限切れになった弁当などを捨てる食品ロスを少しでも減らすことができるのではないか。」という考えを述べました。

ある問題について考えるときには、1つの方向から見て考えるのではなく、様々な角度から見て考えることが大切です。


●メタ認知

メタ認知とは、考えることについて考えるプロセスのことです。現在の自分の状態や、この先の目標、可能な行動や方法について考えることです。また、そこまでの過程を振り返ることもとても大切なことです。つまり、自分が今考えていること、その方法について、もう1人の自分が客観的に見て、多面的・多角的に考えることができているか、目標を達成したり、問題を解決するための方法は合っているかどうかを冷静に判断することです。

メタ認知を使うことは、あらゆる教科の学び、教科をまたがった学び、その他様々な学びにおいて、強力な道具となります。例えば、数学の問題がどうしても解けないときに、「今自分が行っている方法で答えが導けるのかどうか」と見直してみたり、勉強したつもりなのに成績が思うように上がらないときに、「自分の勉強方法が良くないのではないか」と振り返ったりすることです。

いろいろなことを学ぶ場面において、このクリティカルシンキングとメタ認知を意識して行うようにしてみましょう。



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